貴方は「劇場版ポールプリンセス!!」を見なければならない
このページを開いた貴方は劇場版ポールプリンセス!!を見に行かなければならない。
なぜならこれは事件だから。
この作品はアニメーションを用いてポールダンスを描く初めての作品である。
聡明な貴君らは既にに鑑賞済みであろうかと思うが、万が一見に行くかどうか迷っている人間のためにいくつかの要素を紹介し、判断材料を提供したいと筆を取った。
基本的に全体の概要だけを記載したつもりではあるが、ある程度のネタバレはあるので、許容できる人は以下を読んでみてほしい。
そうでない人たちは明日のポールプリンセス!!の予約を取って映画館に行ってほしい。
続きを読む
劇場アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」で貴方は少し幸せになれるかもしれない
2021年、それは劇場版アニメ特異点。
オリジナリティとクオリティが両立する作品が無限に劇場で上映されている。
シン・エヴァンゲリオンに始まり、劇場版FGOキャメロット後編、
劇場版レビュースタァライト、映画大好きポンポさん、閃光のハサウェイ、
全て劇場で見る価値のある素晴らしい作品であり、全て見るべき作品であることは確かだ。
だが、これらはもう賢明な諸君であれば全て履修済みであろう。
そんな君に捧ぐのは、そう
「漁港の肉子ちゃん」
である。
多少のネタバレを含むため、気になる方は是非先に劇場に向き合ってくれ。
この映画で語るべきことは多くない、この映画で向き合うべきことは
映画として
吉本興業が企画をし、明石家さんまがプロデュース、studio 4℃が制作する漁港の肉子ちゃん。
そこだけ切り取るとあの「えんとつ町のプペル」みたいな作品?と思う方もいるだろう。
確かに芸能人プロデュースで制作会社も同じとなると後釜を狙ったような作品に見えなくもない。
(なお私はプペっていないのでこちらへの言及は避ける。いつか機会があれば見てみたい)
おそらくプペルの上映に際して起こったキナ臭い問題は、このスタジオの名前やこの方式を
悪い方向に印象づけてしまっている部分もあるだろう。
だが、この作品はそれを否定してくれる。
概要はだいたいここに書いてあるので、プロの書いた文章を読んだほうがよい。
作品として
主人公であり、語り手である「キクりん」は小学5年生。
思春期というにはまだ早い、自身の気持ちや身体をまだそれほど理解できていない多感な時期。
母親である「肉子ちゃん」は男運がなく、悪い男に捕まっては街を転々とするようなどうしようもない親。
そんな2人が今生きている東北のとある田舎の港町を舞台として物語は進む。
確かに始まった瞬間の雰囲気や前半の話を見ている間、自分はかなり懐疑的な気持ちでスクリーンと向かい合っていた。
田舎暮らしの不条理やその美しさは昨今のアニメーション作品で幾度となく描かれてきた情景である。
その再演を改めてスクリーンで見ても「またか」という気持ちになってしまうかもしれない。
劇場での映画鑑賞という時間は否が応でもその作品と向き合わなければいけない時間であり、
自分の思考からもまた逃れられない時間なのである。
この作品はそれを伝えるための作品ではない。
人生を謳歌する楽しさでもない。
ただ、そこで生きる1人の少女が自分自身の成長と向き合うだけの話である。
なんとも言えないテンポで差し込まれる肉子ちゃんイメージ、キクりんの過剰なまでの心情吐露、そして言葉を話す生き物たち。
誰かと誰かがつながるわけではない。
誰かが何かで救われるわけでもない。
「普通」の日常のふとした変化が、明日へのスパイスとなっていく。
友達と仲違いして、仲直りして、その過程で気づく他人の難しさや自分の汚さ、
それが日々の糧となり、人々は大人になっていくのである。
肉子ちゃんは心からの「不器用でブサイクな良い人」であり、人生の酸いも甘いも全て経験しながら、今を幸せに生きる1人の母親である。
母と娘、これもまた無限の作品群によって無限に語られてきた物語である。
本作の美しさは、その無限に語られてきた物語を主題におかないことである。
「となりのトトロ」を引用したくだりが多く登場する。
それは転じて、もうジブリで語られた事柄をここで再演しない強い意思を示している。
この作品で描こうとしたものは「トトロに魅せられた少女の今とその少し向こう」であろう。
吉本興業もとい明石家さんまがプロデュースということもあり、声優にもよしもとの芸人が多く参加している。
声優が芸能人、というのは我々オタクにとっては毎度もにょる部分ではあるのだが、今作はそこにあまり違和感がなかった。
ジブリ作品といえば芸能人起用 → ジブリっぽい作風ならちょっと声優オカシクても許容しちゃう気持ちがあることは否定しない。
だが、それを差し引いても、芸人起用は逆に正解であったと思えるくらいにマッチしている。
キクりんの身の回りで話す生物達は皆、どこかで聞いたことのある芸人の声をしている。
それこそが本作のファクターであり、キクりんをキクりん足らしめているアイデンティティの一つとなっている。
自分を演じる芸人を彼らに当てることによって生まれる新しい世界、それがうまく引き出されていた。
ところどころに挟まる「笑い」は確実にさんま師匠のディレクションであろう。
それが我々に向けたスパイスであり、少し普通ではない体験をさせてくれる役を担っている。
この作品はポストジブリ作品として非常に重要な作品となるかもしれない。
老若男女楽しめるアニメーション映画として、見た人々が幸せになる名作として、
是非この心地よい笑顔を振りまいてくれるこの作品を、貴方の心の清涼剤として試してみてはくれないだろうか。
このありふれた日常の上にある、ちょっとおかしな母親とちょっと不思議な同級生と
まだまだ自分がわからない少女が、ただゆっくりと成長していく、そんな物語を眺めてみてほしい。
漁港の肉子ちゃん、めっちゃ良かったんでけど!!!!!!!!!!
— がくふぁ (@gurafa) 2021年6月19日
トトロを追いかけた小学生が一つ先に向かう話だった。ファミリー向けだけどテーマしっかりしてて、ちゃんと泣ける。声優も全然違和感なく観れる。studio 4℃の美麗アニメーションにジブリみを足した良いアニメだった……
— がくふぁ (@gurafa) 2021年6月19日
前世の話でワルブレか?と思いきや、ミナゴロシや動物がしゃべるギミックでスタァライトか?と思わせるのもよかった(?)
— がくふぁ (@gurafa) 2021年6月19日
漁港の肉子ちゃん、オタク見ろ!って感じの作品じゃないけど、思春期直前の心揺れ動きを描きながら、それを取り巻く周囲の仄かな変化を感じさせるいい作品。明石家さんまのプロデュースが良い形で影響していて、話に無駄な陰を作らないようになってる。真っ直ぐに少女の半年を描いてて素晴らしい。
— がくふぁ (@gurafa) 2021年6月19日
オタクへ、ポンポさんとスタァライトだけ見てる場合じゃないので全部見てこい
— がくふぁ (@gurafa) 2021年6月19日
劇場版FGOキャメロット後編をあなたは見るべきか [Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agaterm]
#20210530 パターン分けを追記
2回目を見てきて、自分がこの作品に抱いた感想がまやかしでは無かったことを確認した。
全アニメオタクが見るべき作品である。
この作品が評価されなければ、今後この系統の、この熱量の、この魂の込められた系譜の作品が世に出づらくなってしまうのではないか、と思うほどに。
くれぐれもレビューサイトの記載をアテにしないでほしい。
確かに、人を選ぶ作品なのかもしれない。
確かに、前提条件が難しい作品なのかもしれない。
だが、それを乗り越えてでも、貴方が見るべきはこの
Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agaterm
なのである。
公開から2週間、あまりにも見ていない人間が多いような気がしている。
おかしい。この作品がそんな器であっていいのか?
いや、よくない。そんなことがあってはならない。
後編ではあるが、最悪キャラクター紹介だけ読んで見に行っても問題ない。
以下を読み流した後に映画館に向かうべし。
CHARACTER | 「Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-」公式サイト
それでもよくわからない…ということであれば上映前にパンフレットを購入しましょう。
どうせパンフレットが欲しくなるのでいつ買っても同じです。
最低限これに記載されているキャラクター関係図さえ把握していればスムーズに映画を見ることができます。
そして、終わった後に監督インタビューを読んで泣きましょう。
今回はこの作品を見るべきか迷っている貴方に指針を作成してみた。
まだ見ていない人間は、自分が見るべき人間かどうかをコレを見て判断するようにしてほしい。
- 鑑賞経験別!FGO劇場版を見るべきかどうか
- 1. FGO第一部をクリアした人
- 2. FGOを触ったことはあるけど、第一部未クリアの人
- 3. Fata/Apocryphaは見た人
- 4. Fate/stay night [UBW] or [HF]は見た人
- 5. Fate/Zero は見た人
- 6. Fate/stay ngiht[Deen版]は見た人
- 7. 奈須きのこは好きだよって人
- 8. セイバーは知ってるよって人
- 9. FGO全く何もわからんアニメオタク
- 10. プロメアが好きなオタク
- 11. モブサイコが好きなオタク
- 12. 劇場版ガルパンが好きなオタク
- 13. 逆襲のシャアが好きなオタク
- 15. 剣劇アクションが好きな人
- 16.KING OF PRISM -PRIDE the HERO-が好きオタク
- 17. STAR WARSが好きな人
- 18. スタンリー・キューブリックが好きなオタク
- 19. タランティーノが好きなオタク
- 20. 宗教バトルが好きなオタク
- 21. アニメ ウマ娘プリティーダービー Season 2が好きなオタク
- 22. 少女革命ウテナが好きなオタク
- 23. 聖剣使いの禁呪詠唱<<ワールド・ブレイク>>が好きなオタク
- 24. FGOは知らないけどマシュは薄い本で知ってるオタク
- 26.「ケレン味のある作画」が苦手な人
鑑賞経験別!FGO劇場版を見るべきかどうか
続きを読む「Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agaterm 」について語りた過ぎるので、全人類見てほしい。
Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Paladin; Agateram
スマートフォン向けゲーム、Fate/Grand Order メインストーリー第6章の劇場アニメ化作品。
前編は[Wandering; Agaterm]として2020年12月5日に公開されている。
「Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-」公式サイト
スマホゲームのアニメ化ということで、食傷気味な方々も多いだろう。
また、「FGO」のアニメということでも少し躊躇う方も少なからずいると思う。
TVアニメの[Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-]は賛否両論で原作を見ていない方にはかなり取っつきづらく、ピンと来ない場面も多かったのではないだろうか。
また、前編である[Wandering; Agaterm]はかなり説明的な内容で、ゲームの内容と少し乖離している部分もあったため、こちらもまた賛否あった作品であった。
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スマートフォン向けゲーム Fate/Grand Order としての第6章
ゲームとしての第6章、神聖円卓領域キャメロットは、FGOメインストーリーとして4年前に実装されたストーリー。
第5章でスマホ向けストーリーテラーとして覚醒した奈須きのこが本気を出したストーリーとして非常に印象深く記憶に残っている。
Fate/stay night で一世を風靡したセイバーが別の姿として主人公たちの前に立ちはだかるというのは滾るものがあった。
当時、あのガウェインに絶望した我々も強くなったものである。
この部分だけでも一本書きたいレベルではあるが、今回は割愛する。
Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-Wandering; Agaterm
こちらがその劇場版、前編。
Agatermとは、本作のメインとなるキャラクター、ベティヴィエールの銀の腕に由来する。
ベティヴィエールが旅をする理由と、その銀の腕はこの第6章の物語の根幹である。
前編はかなり説明的な内容で、移動シーンと会話が比較的多く間延びしているように感じた人も多いだろう。
ゲームのストーリーとしても、第6章の前半部はガウェインの聖伐とアーラシュの戦い以外の盛り上がりが少なく、かなり映像化が難しかったのではないかと思う。
ゲームでは文字で説明される場面背景を、セリフで説明しなければならないのは重荷だろう。
また、ゲームで登場していたキャラクターが少しリストラされていることにもにょった人もいるようだ。
個人的な評価としては、ストーリーはゲームをなぞっているが、劇場版なのに少し作画が厳しいアニメ、60点程度の作品だった。(ステラは100点)
正直、後編を見に行くモチベーションがあるかというと
「まぁやってたら見に行くかと思うけど、そのためにわざわざ外に出るかというとそうでもないな」
くらいのもので、実際期待値はかなり低かった。
もちろん、前編と後編で制作会社が子会社[SIGNAL.MD]から親会社[Production.IG]に、監督があのバリキオスさんという物凄い座組になっているのではあるが「それでも大丈夫なんだろうか」という気持ちが払拭できなかった。
そして、その気持ちは全くもって杞憂だった。
Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-Paladin; Agaterm
そんな中公開された後編。
最高の出来であった。
3言で言うと
・アクション最高
・作画美麗
・マシュがかわいい
です。
前編で杞憂していたアニメオリジナル展が非常にうまく利用されており
ゲーム本編では見られなかったストーリーが繰り広げられるのはテンションが上がる。
ゲーム未プレイでも前編を難なく見終えた人であれば、話の理解は簡便であろう。
全体として作画が非常によく、 戦闘シーンだけでなく一枚一枚の止めシーンの美しさが際立っている。
ufotableのFateのような写実的な美しさではなく、手描きアニメの泥臭さを突き詰めたような印象に残る映像は勝るとも劣らない。
そこに描かれているのは完全な現実ではなく、描き手が選びぬいた非現実。
Fate/Apocryphaの戦闘シーンを更に濃く煮詰めたような激しい動きのある戦闘は、
言葉だけではなく動きや描写、画角、色、全てに意思が込められている。
すべてのカットで目を離せない動きは、あまりにも美しい。
バックストーリーをセリフや改装だけでなく、シーンの演出で語りながらガンガン展開していくサマは、見ている我々を飽きさせず、さらにその先を想像で補完させてくれる。
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ストーリーに対して、ゲームから省略された物事がないと「これがアレなら、辻褄が合わない!」という声がよくある。
それは想像力の欠如だ。
桜野くりむも言っている。「メディアの違いを理解せよ」と。
ゲーム、特にノベルゲームで語ることができるものとアニメで語ることができるものは、本質的に違うだろう。
文言をすべて忠実にアニメにするなぞ、不可能であり、無意味なのである。
ゲームで語られた設定がすべてであるのであれば、シーンごとの映像化のみでよい。
いわゆる世界線が違う話である、ということを理解して見れないのであれば、
マルチメディアで展開するコンテンツに手を出さないほうが良い。
今回で言えばあるサーヴァントが2人ほど不参加であるが、それが不足していることにこの映像に何の不都合があったのだろうか。
ここで描かれていない事象はここで描く必要のなかったものなのである。
この物語の先にある物語は、この後にストーリーがあることを知っている君たちだけのものであり、
ここで語られるべきではない。いや、語るべきではない。
そこで語られたこの目に見えた世界を、独立した1つの世界として理解し、新たに解釈することが必要だ。
描かれていないことは、受け手に解釈を委ねられた部分なのである。
委ねられたのであれば、それに答えるのが我々の精一杯の礼であり、
なぜアレを描かなかったのか、と安易に問うのは如何なものだろうか。
だからこそ、今回の劇場版は見事だった。
描くべきところ、描きたいところの描写に魂を込め
そうでない部分、ここで描くべきではない部分は省略し、こちらに判断を委ねてくれている。
描かれていないことを嘆くのではなく、描かれていないことを歓びたい。
ただ、この映画は万人に勧められない。
カジュアルに見るハードルが高すぎるのである。
1. FGOを6章までプレイする
2. 前編を見る
1. は新規には厳しい。なぜならFGOのメインストーリーは第5章から面白くなるからだ。
真面目に読むと一週間以上かかる分量なので気軽には勧められない。
2. は70分超のなので勧めやすい、というわけではなくコレを見るとちょっと後編大丈夫か、となるだけでなく単純にゲームをしている前提になっている部分もあるので、結局1.が必要になるのだ。
だが、だからこそ、この映画は面白い。
必要な情報はお前らが持っているだろう、という強い信頼を感じられる。
突然、「FGOの映画面白いらしいよ?後編やってるし、見よーぜ!」と言いながらカジュアルに後編だけ見に来る物好きは絶対にいない。
それこそシン・エヴァのように、行末を見届けるものだけが集まる作品に近いのだ。
だからこそ、この作品は美しい。
ゲームとは違う角度で切り取られるキャラクターの心情、動きを観てくれ、俺はこう思った、お前はどう思う、と問いかけられている。
そういった挑戦こそが、魅力的な輝きを放つ作品となる要因なのだろう。
90分という尺の中で、戦闘シーンが大部分を占めるこの作品で、
すべてのバトルの構成が全く違い、飽きないというのは驚きである。
一つ一つの闘いのテーマが作画にも表れており、この作品が評価されるべきと感じる最大のポイントである。
単調になりがちな剣閃のシーンを、多角的な視点で捉え、
空間と光源を贅沢に振り回したカット割は必見である。
っていうか、ほぼキャラデザのまま動いているのすごすぎませんか?
直後の感想集
劇場版FGO 6章後編。21872752248545254124154554546427384215点です。
— がくふぁ (@gurafa) 2021年5月15日
全員見に行ってください。マジでめちゃくちゃおもしろいです。ゲームやった人間は全員見てください。
ゲームとの相違が許せない人は見ない方がいいけど、そんなことはどうでもいいレベルでアニメーションと演出がド好みだった。
— がくふぁ (@gurafa) 2021年5月15日
作画・演出・ストーリー全て高次元で本当に素晴らしかった。FGOをアニメ化する上で観たかったもの全部入り。戦闘シーンの作画は超濃厚で、剣戟だけでも色んなパターンがあって見飽きない。ストーリー省略の仕方が良く、緩急がハッキリした演出でずっと食いついて見られる作品でした。
— がくふぁ (@gurafa) 2021年5月15日
#FGO_ep6
前編60点とすると、後編18000000点くらい
— がくふぁ (@gurafa) 2021年5月15日
こんなに素晴らしい映画なのに、見るハードルが高過ぎるのが難点。手描き作画バトルの局地の一つだからそういうの好きな人には見てほしいが
— がくふぁ (@gurafa) 2021年5月15日
ちなみに大体のことはすべてパンフレットで監督が語り尽くしていらっしゃるので
是非パンフレットを読んでください。
ちなみにこの文章の大半はパンフレットを読む前に書いています。
パンフレットに書いてなかったところは全部竹箒日記に書いてあるので
こっちも見ておいてください。
ちなみに型月オタクというはわけではないので、見ているものが違う可能性があります。
以下ネタバレ有りの乱文。
続きを読む生徒会役員共2とジョゼと虎と魚たち
2021年初映画
今年は見た映画の感想を少しだけ書いて置こうと思ったので、ここに書いておく。
生徒会役員共2
GoHands制作のPG12+なアニメ。
このシリーズが10年間もやってたことが驚きである。
確かに全ラやマッパはよく聞いたなぁと哀愁に浸りながら、輝かしい新年1本目の映画を見てきた。
日常系アニメの極北とも言えるこのアニメを、またスクリーンで見られるということに感謝しながら、変わってしまった日常に思いを馳せながら。
内容はいつもどおりの生徒会役員共で、OPは二期から続投の「花咲く☆最強レジェンドDays」。
アップテンポで味の濃い楽曲で、このアニメを代表する楽曲だろう。
生徒会役員共といえば1期の「大和撫子エデュケイション」や「蒼い春」こそ至高という方々もいらっしゃるだろう。
個人的にはミライナイトが好きです。
内容はネタバレになるので言及は避けるが、ネタバレもクソもいつもどおりなので気楽に見に行ってほしい。
サラウンドバックで流れるモブの会話が今回も尖っているので必聴。
そういった劇場版ならではの遊びも欠かさないあたりが、この映画の”らしさ”を際立たせている。
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GoHandsといえば「K」かこのアニメか、というレベルになっている気もするが、完全納品する稀有なアニメ制作会社ということで非常に作画のレベルが高い(他は京アニくらいか)。
背景描写と撮影の非実在なリアル感が特徴的で、見ている人間を特有のセカイに誘ってくれる。
作品の温度差は違えど、同じ制作会社が作っているということを強く印象付けられるような独特な香りが逆に我々を安心させてくれる。
「K」はかなり女性向けの色が強い作品になっているが、厨二病患者がコゾって好みそうな展開や用語が出てくるので時間があれば見るべき作品だと思う。
特に劇場版はGoHandsの異次元戦闘作画がみれるため、そこだけでも見るべきであろう。
東京バビロンの新アニメも制作担当ということで、非常にキラキラした画面構成になるのだろうなぁと期待している。
今回もウオミーが可愛いので、絶対に見てほしい。
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ジョゼと虎と魚たち
ジョゼと虎と魚たち、これはヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版をループしまくっていた時に永遠に予告で流れるため、半分嫌いになりかけていた作品でもある。
「ノラガミ」のタムラコータロー監督が指揮を執っているということで、あの作品の雰囲気を思い出しながら鑑賞に励んだ。
非常に良いアニメでした。
ジョゼと名乗る女性と大学生の主人公が繰り広げる青春ストーリー!
ストーリー自体も非常に良くまとまっている。
キャラクターの描き方がとても印象的で、メインの二人はもちろんサブキャラクターの良さを十二分に引き出しながらも、クドくない演出が目を引いた。
特に主人公の恒夫と同じバイト先の舞はいわゆる負けヒロイン的な立ち位置ながらも、その自身の気持ちと環境の変化を受け入れようとあがく姿は美しい。
というか声優の宮本侑芽は伝説のアニメ、GJ部で天使恵役を努めた最強の役者なのでぜひ応援お願いします。
大体の俳優や芸人が声優を務めることは劇場版アニメにおいてはよくあることなので、見ている間に慣れていくものであるが、それでもその中に本職声優の方の演技が入ると落ち着いてみれるという部分は確実にある。
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女性陣がとても人間的であるのに対して男性陣は少し冷たく感情よりも理性で動くシーンが多く描かれている。
主人公の友人である隼人は特に顕著で、登場シーンこそ軟派な男のように見せながらそれ以降は友人を想い、他人を助け汎ゆることを察して行動できる理想の男性となっている。
主人公は夢一徹の熱い男ではあるのだが、それ以外に対する自身の感情はかなり軽薄に見えるように描かれている。
このデフォルメされた人間の性の色が、作品を鑑賞する我々の気持ちにメリハリを与えてくれ、作中で発生する衝撃に対する我々の気持ちを整理する糧となってくれている。
ひねくれた女性陣にヘイトが向くことはなく、かといって男性陣に不甲斐なさを感じるような場面もない。
ヘイトが発生するとすれば、就職相談のオッサンくらいであり、見ている間に「ダイジョブだろう」という心の余裕を持てるのは映画を見る上でとても良いことだと思っている。
もちろん起伏はしっかりと付いていて、心の臓を握りながら見るシーンもあるのでそこも安心してほしい。
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禁書シリーズや妖狐×僕SS、クジラの子等で総作監やキャラデザを務める方で男性女性共に視聴者が心象風景に思い浮かべるキャラの動きをそのままに描き出しているように感じられる作画が印象的だ。
この作品はキャラクターそれぞれが自身の現実との向き合い方を模索する作品であり、キャラクターの内面を映像に出す演出は控えめでありながらも、各々の表情や仕草でその心境を書き出す描写はリアリティがあり、非常によい。
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音楽はEvan Call、それこそヴァイオレット・エヴァーガーデンの劇伴楽曲を担当されている作曲家だ。
上記に挙げた心象風景が少ない、という点はこの音楽でカバーされている。
込み上げる歓びや、無情を思う儚い気持ち、過ぎゆく時間への無常感、それぞれは心象風景やモノローグで語れることはないが、この劇伴楽曲がそれを想起される強さを奏でてくれる。
見終わったあとにサントラが欲しくなる映画は名作、これは絶対である。
アニメ映画 「ジョゼと虎と魚たち」 オリジナルサウンドトラック
ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見すぎたせいで「あれ?これヴァイオレットで聞いたかな?」と思ってしまったことは否定しない。
空から女の子が降ってくるアニメを渇望している方、デートムービーが欲しい方、2020年に残してきたなにかを回収したい方、それ以外の方にもおすすめできる素晴らしい映画だった。
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2020年のアニメ映画の総括を全くしていないが、「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」、「鬼滅の刃 -無限列車編-」、「劇場版 SHIROBAKO」、「魔女見習いを探して」、「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」等、昨年も名作が並ぶ良い年だった。
今年のアニメ映画にも期待しながら、正月休みを終わろうと思う。
ラーメンとフランスパンを同時に作りたくありませんか?
経緯
ラーメンとフランスパンが作りたかったので作りました。 ラーメンとフランスパンを同時に作りたくなってしまったどうしようもない人間のために、 ラーメンとフランスパンを作ったときの個人的最適ルートを記しておきます。 ラーメンはいい感じにマトモな魚介鶏ガララーメンです。
機材
鍋: 3個
フライパン: 1個
オーブンレンジ(200℃まででOK)
ヌードルメーカー(PHILIPS) 1.6mm麺アタッチメント
フィリップス 家庭用製麺機 ヌードルメーカー HR2365/01
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: ホーム&キッチン
具材
鶏出汁用
南部どり鶏ガラ: 2羽分
手羽中: 200g
たまねぎ
長ネギ: 青いところ
にんにく: 一片
しょうが: 10スライスくらい
干し椎茸: 7スライスくらい
硬度50くらいの水(関東の水道水): 4L
魚出汁用
サバ節: ひとつかみ
煮干し: ひとつかみ
昆布: 8cmくらい
干し椎茸: 7スライスくらい
硬度30くらいのミネラルウォーター: 2L
麺:
強力粉(オーション): 200g
準強力粉(フランス): 50g
重曹: 6g
卵: 1個
塩: 6g
酒: 小さじ1/2
タレ
醤油1: 大さじ2
醤油2: 大さじ1
酒: 大さじ2
みりん: 大さじ2
塩: 適量
オイスターソース: 小さじ1/2
お好みエキス: 小さじ1/2
ミニフランスパン
準強力粉(フランス): 200g
砂糖: 3g
塩: 4g
ドライイースト: 3g
レシピ
1.鶏ガラを一旦茹でる
2.準強力粉と砂糖、塩、ドライイースト、塩を混ぜる
3.粉にぬるま湯を入れ、いい感じに固まるまで混ぜて、手に付かなくなったら一旦寝かせる。
4.鶏ガラを鍋から引き上げて流水で洗う
5.鍋の水を捨て、鶏ガラと鶏出汁用の野菜類、硬水を鍋に入れて弱火にかける
6.別の鍋に魚介出汁用具材を入れ、弱火にかける(7~10分程度で沸騰するくらいの弱火)
7.パン生地を半分に分割し、電子レンジの解凍モードで20秒だけ温めた後そのまま放置する
8.麺の粉を混ぜる
9.魚介出汁用鍋のそこから泡が沸々してきたら昆布を取り出す
10.膨らんだパン生地を叩いて空気を抜き、少し伸ばして3つ折りにする、を2回繰り返す
11.パン生地をフランスパンっぽいサイズに伸ばしてオーブンの天板に置いて解凍モードで20分くらい放置する (ついでに切れ込みを入れておく)
12.重曹を火にかけて粉かんすいにする。 炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウムになります。
13.ぬるま湯でかんすいを溶かし、卵+塩+水+かんすい+酒で100mlにする(ちゃんと混ぜよう)
14.ヌードルメーカーに粉を入れて、8分モードでスタート。1分くらいかけて13で作った液体を垂らす。
15.一度すべて製麺し、出来上がった麺をそのままヌードルメーカーに戻して15分ほど放置
16.オーブンを200℃で予熱する
17.魚介ダシをとったアイテムの一部を小さめのフライパンに移し、タレ用調味料を入れて馴染ませる
18.オーブンにパン生地を入れ、200℃で13分焼く(天板に水を張ったり、霧吹きしたりしておくと吉)
19.タレ具材の入ったフライパンを中火にかけ、アルコールを飛ばす。
20.ヌードルメーカーで製麺しながらお湯を沸かす
21.オーブンの皿を回し、再度水を追加して別の面に熱が加わるようにして10分焼く
22.スープ用鍋の火を止めて、推しの切り抜きを見る
23.製麺した麺を茹でる(2分20秒)
24.麺の水切りはしっかりとしておく
25.器にタレ→麺→スープの順で入れる
26.ラーメンにお好みでトッピングを乗っける
27.パンをオーブンから取り出す
☆完成